伊豆高原の自然と森を守る市民の会ブログ

伊豆高原の森林を伐採して計画されるメガソーラー発電所計画に反対しています

第3回伊豆高原太陽光発電所建設に反対する各団体との研究会に対する意見書を市に提出しました

市長の下、伊東市が招集する各反対派団体との研究会について、第1回は事業の概要について、第2回は各団体から事業への不安材料についての取りまとめがありました。
第3回については、市の側から市民と事業者が協議する場を設け、市も参加して議論を進めていきたい意向が一部報道を通じて報じられましたが、現時点で事業者側から未だ住民向けの事業者説明が行われていない地区や団体が多数あります。又、説明会を1回行っただけで住民側からの質問に回答をしていない地域や団体もあり、まだまだ各地域・団体共に理解を得られるような状況にはほど遠いのが現状です。

市が協議の場を設けたことに便乗して、今後事業者の側が、各地区や団体向けの住民説明会の開催を怠るようなことになってはいけません。
事業地の近辺に住む住民の方には、事業地からの位置などによって、影響の不安がある要素が違います。ある地域はそれが崖崩れや崩落であったり、ある地域では排水を流す川の氾濫や海への汚染、またある地域では土壌の汚染や事業地を追われた動物たちによる農作物への鳥獣被害であったりなど、いろいろです。
その不安に対しては、地域ごとの特性を踏まえた回答や対策への提案が行われるべきであり、それが事業者の責任と義務です。

会としては、まず事業者が各地域の住民向けの説明会を十分に開催し、ある程度の事業への理解と、懸念事項への回答や対策をしっかりと行った上で各代表者と事業者との協議は行われるべきであり、現状で協議を行うことは時期尚早である旨、意見書の形で市側へ意見致しました。

同時に、事業者には積極的に住民向け説明会を各地で開催するよう、再度指導を入れるよう要請をしました。
指導には強制力が無い為、市の側でもなかなか指導がうまくいかず苦慮している部分もあると思いますが、市の指導を受けて事業者側がどのような対応に出るのか、今後に注視していきたいと思っています。

以下、意見書の全文になります。

● 第3回研究会への意見書




反対署名25000筆を県知事へ提出しました

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2017年 7月 20日
伊豆高原メガソーラーパーク発電所計画から海を守る会」と「伊東メガソーラー建設の中止を求める会」両団体は延べ2万5355人分の伊豆高原メガソーラー建設の反対署名を川勝知事へ手渡し致しました。

 両団体の代表及び執行部、中田次城県会議員は静岡県庁を訪れ建設計画の中止を求める署名を提出。川勝知事は「やめてほしいという皆さんの声はしっかり受け止めた」と述べるとともに伊東が海と山の自然に恵まれた観光地であるとした上で改めて知事とし反対の姿勢を示し「できる限り皆さんの期待に添えるよう、知事として職責を果たしていく」と話した ~ 伊豆新聞 7月21日掲載記事より

 反対署名2万5千筆余り。同行した会の市民は「皆様の気持ちがこもった署名はずっしりと重かった」とその時の感想を語っています。

川勝知事は世界認定を目指す伊豆半島ジオパーク構想への影響や海と山に恵まれた美しい自然を観光資源とする伊豆高原という地域性、反対署名の反響の大きさなどを受けて、県として断固反対の姿勢を前知事時代から表明。
今回も、事業計画が環境アセスメントの対象である50ヘクタールをギリギリ下回る面積で計画されていることを受け、県で再度、事業用地の測量のやり直しなど含め、再度チェックをしていくことを約束しました。

終了後、両団体の参加者は中田県議の計らいで県の森林開発担当者の話を伺いました。

県の管轄する「森林法」は開発地の樹木伐採を束ねる大変強い法律です。

今回の開発における重要なセクションの1つですので、県の担当部署への連絡を密にしていくことが不可欠となります。


 

事業者からの回答 2017/7/12

小野市長が要求した事業の白紙撤回と共に反対団体から事業者へ提出された「10項目の懸念事項」に対して、事業者が回答を携えて伊東市役所を訪問しました。
以下内容を記載します。

市長と事業者による面談について(情報提供)
日時: 平成29年7月12日

事業者: 朴代表 他5名

市役所: 市長、副市長、他4名

事業者は、白紙撤回の回答ではなく、懸念事項10項目の回答を市長へ説明しました。

(回答は別紙の通りです)

なお、白紙撤回に回答については、来週、来たいとのことです。

市長の回答:

  今日は、あくまでも事業者による中間報告と認識している。

  今までどおり白紙撤回を求める。

 

回答については以下の通りです。

 

  「伊豆高原太陽光発電所」計画に関するご懸念事項についてのご回答

平成29年 7月 12日   

伊東市長 小野達也 殿

 東京都中央区八丁堀四丁日1番3号     

宝町TATSUMIピル2階             

 伊豆メガソーラーパーク合同会社      

代表社員 ハンファエナジージヤパン株式会社

職務執行者 朴 聖龍             

共同事業者 シリコンバンク株式会社    

代表取締役 花畑 和政            

 

拝啓 時下益々ご精栄のこととお慶び申し上げます。

 さて、平成29年6月28 日の面談におきまして、小野市長より、弊社が計画しております伊東市八幡野における「伊豆高原太陽光発電所」太陽光発電事業に関しまして、地域住民の皆様らの十項目にわたる懸念事項が寄せられていることについてのご説明をいただくとともに、事業計画の再検討のお申し入れをいただきました。

弊社と致しましては、この問、地域住民の皆様に対する説明会を複数回にわたって開催するなど、地域住民の皆様の不安払拭に努めて参りましたが、今回、地域住民の皆様に弊社事業計画に対する十分なご理解とご安心を得られていないとのご指摘をいただき、大変重大な問題であると受け止めております。

そこで、あらためまして、ご指摘いただきました十項目の懸念事項につきまして、弊社においてさらなる検討を重ね、以下のとおりご懸念にする対策を実地致しますことをご回答申し上げます次第です。

1.土砂崩壊や湾出によるハ幡野川・ハ幡野漁港・海・ハ幡宮来宮神社への影響について

・本事業により土砂の崩壊が起こることのないよう、県及ぴ市で規定されている流量計算及び沈砂池を含む調整池設計基準に基づき設計を行い、下流部への土砂等の流出を防止致します。また、事業区域内には、地形や造成面によって算定された流域面積に対する必要調整容量に対し、その容量を超える沈砂池を含む調整池を三か所設置し、下流部の八幡野川が氾濫しないように適切な量を放流致します。

 

2.漁業、スキューパーダイピングなどの観光産業への影響について

・今後、担当部署と協議を進めて八幡野川の改修に努め、基準に基づいた沈砂地を含む調整池を設置し、泥水の流出を防止し、観光産業へ影響がないように致します。また、 工事中の対策として、調整池にろ過装置を設置して泥水の流出を防止し、八幡野川及び 八幡野川が合流する近海に影響がないように致します。

 

3.大室山など観光地としての景観への影響について

ソーラーパネルを森林幅おおよそ30~400mで覆い、造成レベルにて調整し、大室山 からソ一ラーパネルが見えないようにし、観光地としての景観を損なうことのないよう に計画しております。また、そのために、現地にて目印となる旗を6本設置し、大室山 からどのように見えるか検証を行い、眺望点から影響がないことを確認しています。

 

4.「ユネスコ世界ジオパーク」認定への影響について

伊豆半島ジオパークの世界認定へ影響がないよう、伊豆半島のジオポイントである 大室山からの景観において、ソーラーパネルが見えないように措置を施し、景観を 損なうことがないよう配慮しております。また、県の森林林業局森林保全課の指導 に則り、できる限り森林を残し、自然環境を保全することができる計画としています。

 

5.動植物や土壌への微生物等の生態系への影響について

 動植物については、県の自然環境保全条例に基づき調査及び移植を行い、事業区 域内での保全に努めています。また、動植物や土壌、微生物への影響を及ぼすこと のないよう、除草剤等の薬剤はー切使用致しません。

 

6.太陽光パネルによる温度上昇等の影響について

・造成面幅を幅おおよそ30~400mの森林で囲い、かつ、造成面には三種混合によ る草丈20㎝程度となる種子吹付を全面に行い、造成面が裸地とならないようにし、 温度上昇を抑える措置をとります。また、パネル表面温度の上昇につきましても、こ れにより周囲の温度が上昇することがないことにつき検証済みです。

 

7.近隣別荘地の水源(地下水)への影響について

・今回の事業地の地形と水脈は、近隣の別荘地の水源エリアと区域が違うことを確認済みです。そのため、ご懸念の別荘地の水源(地下水)への影響はないものと考えております。

 

8.森から追われた動物等による農作物や日常生活への影響について

・事業区域をよく知る現地住民の方に、現状の山の動物の生態についてヒヤリングを行いました。結論として、鹿については事業区域よりも高い山に生息しており、イノシシについても事業区域内に巣は発見できず、同様に高い山に生息しており、本事業による影響は出ないものと考えております。 なお、万がー、事業区域周辺にて 獣害による被害が発生した場合には、弊社が責任をもって駆除することをお約束致 します。

 

9.工事完了後の事故及ぴ災害等が発生した場合の責任所在が不明

・工事完成後は会杜の本店所在地を伊東市に移転し、災害に対する対策組織を速やかに設置し、緊急災害に対応することのできる体制を整備することをお約束致します。また万が一、本事業区域内において事故及び災害が発生したものと認められる ことがございましたら、弊社において責任を持って賠償することをお約束致します。

 

10.売電本業終了後の施設等の維持管理の責任所在が不明

・発電事業中に管理組織を確立し、施設等の推持管理を行うことをお約束数します。 また、本事業終了後につきましては、ソーラーパネル等の設備機器を、弊社にて責任をもって撤去することをお約束致します。さらに、その後の沈砂池を含む調整池の 維持管理につきましても、引き続き弊社にて行うことをお約束致します。

 

 以上、「伊豆高原太陽光発電所」の計画についてご指摘いただきました地域住民の皆様からの 十項目のご懸念事項につきまして、弊社における検討を踏まえました、ご説明を申し上げます次 第です。弊社と致しましては、今後とも地域住民の皆様のご懸念の払拭に努めて参りたいと考え ておりますので、ご指導の程宜しくお順い申し上げます。

 

                                     敬具

 

 ・・この回答を見ると、すべて調査済み、問題無し、何かあったら対処することを「お約束します」と非常に綺麗にまとまっていますが・・?
1つ1つ、検証していく必要がありますね。皆さんの意見も募集致します。

 

 

 

 

伊東市議会で伊豆高原メガソーラー建設に対する反対決議が可決されました

平成29年7月4日 伊東市議会6月定例会最終日において
伊豆高原メガソーラーパーク発電所(仮称)建設計画等伊東市における太陽光発電所建設に伴う開発行為に対する反対決議
が全会派一致で可決されました!

 

決議文の草案の作成から引き受けていただいた民進クラブ 四宮和彦議員、ありがとうございました。大変力強い決議になりまして、私たちも背中を強く押される思いでおりますm(_ _ )m

決議とは、「市民生活に直接かかわる緊急、重大な事項に関し、議会の意思を対外的に表明するために行う議決のこと (伊東市ホームページより抜粋)」です。

この決議が全会派一致、反対無しで議会で可決されたということには非常に大きな意味があります。

「(決議には)法的には効力があるものではないから」的な発言をした議員さんがいたことには少々オドロキましたが・・ (=◇=;)
恐らく、議会で反対の決議が出たからと言ってそれで即、建設が中止になるわけではない、と 言いたかったのでしょうけれど。。
内容、ちゃんと読んでなかったのかな?(;^_^A

形式上のことで何も効力は無いよ、という意味での発言ならそれは大きな誤りです。(何故誤りなのかについては、これからの反対運動の中ですぐに結果となって現れてくるはずです)


ところで、お読みいただくと、決議文はこう締めくくられています。

・・ みずからが住み、働く地域がいかにあるべきかは、地域住民の自己決定権に委ねられる べきものであり、住民自治の基本である。

 

これだけ多くの地域住民、地域事業者たちの抱 える不安が払拭されないままに、市内各地に太陽光発電所建設が無秩序に行われていくのであれば、市民の代表によって構成される議決機関である市議会としては、これを看過で きるものではない。 

 

伊東市議会としては、地域住民の自己決定権を尊重し、それが住民の総意である限り、 住民の自治権を侵害する大規模開発行為に対しては断固として反対する。

この決議文は、議会は太陽光発電に反対です! という、単純なものにはなっていません。

 

そう。 地域住民の自己決定権、

住民の自治権を侵害する 問題として 市議会としては、これを看過で きるものではない。 としているのです。

みずからが住み、働く地域がいかにあるべきかは、地域住民の自己決定権に委ねられる べきものであり、それが住民の総意である限り、 住民の自治権を侵害する大規模開発行為に対しては(議会は)断固として反対する。

市議会は単に、太陽光発電の建設計画に反対しているのではありません。

 

住民の総意である太陽光発電所計画の反対を、地域住民の自己決定権として尊重する。

市議会は住民の代表であり、議決機関なのだから、住民の総意(建設計画への反対の意志)を侵害する問題については看過できない。


・・と市議会とは何ぞや、何をする機関であるかを再度規定し、市議会がこの計画に反対することの正当性をここできちっと踏まえた上で、これは住民の総意を侵害する問題であるから見過ごすわけにはいかない、としています。そして最後に


伊東市議会としては、地域住民の自己決定権を尊重し、それが住民の総意である限り、 住民の自治権を侵害する大規模開発行為に対しては断固として反対する。

反対する理由と正当性を再度まとめて最後に「断固反対」を宣言しています。

 

市長の「白紙撤回を要求する」に次ぐ

市議会の「断固として反対する」(しかも正当性のある理由つき!)

伊東市、やるじゃないですか(σ・∀・)σ

しかも、大事なことは3回言いました、って最近よく使う言葉ですが、3回どころか言葉を変えて、何度も何度も・・ ありがたや、ありがたや☆

正直今まで、あまり期待できないよなー って思っていたし、私自身はもとが移住組で地元の学校出た後はずっと東京でしたからドコか自分は所詮、よそ者だよな~ 的な感覚が拭えませんでしたが

伊東がかなり好きになりましたよ ( *¯ ³¯*)♡
カッコいいじゃん。伊東市!w

市議会が「反対です」と決議しただけでは単なる意志表明に過ぎないかもしれません。

ですが、この決議文では、住民の代表機関たる議会が、住民の総意である建設反対の意志を守るということを具体的に担保しています。
一歩踏み込んだ、とても心強い表現です。

それと同時に、反対する私たちの側も、「一部の反対したい人たちだけの問題」としての反対ではなく、あくまでも「地域住民の総意」として、「自分たちが住み、働く地域の問題」として未来を選択していく。
このことを意識し、広く意識を共有することが必要になります。

反対派への今後の課題と宿題もちゃんとついてますよ? 

ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ

 

災害が心配、景観が問題、自然が破壊される、もちろんどれも重要です。ですが、単にそこまでの議論に留まって検証するだけに終始するのではなく、これを機会に、住民の側が能動的に、「自分達の地域がこの先どうありたいのか」を地域のアイデンティティの問題として考えて話し合う。

それを「住民の総意」として主張し、それが住民の総意であるならば、議会はそれを守るために断固として行動する。

それが全会派一致で可決された。

 

これ、大事です。全会派一致。反対無し。

反対する議員さんがいれば名前書こうと思ってたんですが、その懸念は無用だったようです。

や、すごいですよねー。市民として、もっと誇って他の地域に自慢しちゃって良いのではないでしょうか??

ウチの地域は、住民が総意として反対していることは、住民を守るために、市長も市議会も一丸となって行動してくれるのだよー と

つまり、これは
「お願いしたら業者は建設やめてくれないかな~?(あくまで願望)」とか「面倒事に巻き込まれたくないから適当なところで妥協しとこうかな~?」とかそういう、ありがちなお為ごかしは伊東市議会はいたしません、という宣言なのですよね?

素晴らしい!!

 

住民の側も、この姿勢に応えるべく 更にこの動きを発展させていかねばなりませぬ (`Д´)ノ オーッ!!


自分たちの地域を、自分たちで守るために、最後まで頑張りましょう~。

 

最後に、素晴らしい決議をしていただいた伊東市議会の議員のみなさま。どうもありがとうございました☆
(。-人-。) m(_ _ )m (。-人-。) m(_ _ )m 感謝☆